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DVD2009

DVDを観る2009⑱

わけわかんねえよ!

 黒沢清監督のデビュー作「神田川淫乱戦争」を観る。駄目です。ついていけません。

神田川淫乱戦争<あらすじ>神田川沿いのアパートに住む明子。だらだらと暮らす彼女は、恋人とのセックスにも愛情は感じられない。なる晩、同じアパートに住む友人雅美からの電話に起こされる。川向のマンションに住む母と息子が全裸で睦あっていたのだ。2人は息子救出作戦を開始する・・・。

 <能書き>1981年作品。ディレクターズ・カンパニーが日活ロマンポルノとして製作したという。60分という尺はいいのだが、中身はわからん。戦争というほどの戦争でもないし、何を言いたいのだか、さっぱり、わからない。このDVDを観て、具合が悪くなり、私は1日を棒に振った。

 黒沢清監督は、「戦争」をしたがっているのか? 「回路」も世界が崩れていく話だし。ロマンポルノという体裁を借りて何かやっていくという手法は、この当時の映画監督の多くが通ってきた道だからよいのだが、これでは、わけがわかんねえ。私にとって、黒沢清は鬼門である。

DVDを観る2009⑰

1と2とでは大違い。

 クエンティン・タランティーノ監督の「キル・ビル」。vol.1とvol.2では全くの別物だな。1を見終わって興奮して、すぐに2を見たら、退屈で退屈で。見なければよかったと思ったぜ。

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 1の青葉屋の決闘なんか、ばかばかしいなりに名場面だよな。でも2には名場面なし。結局、トータルとして深作欣二へのオマージュばかりが立ってしまっていて、ヘンな東洋趣味が鼻につく。

 そもそも、なぜ彼女がリンチされ、いたぶられるのかが全くわからない。「そもそも」論として。

 1はそれでも、復讐の鬼と化した彼女のすさまじいばかりの疾走感があるから見ておられるのだが、2となると、そこに「愛」が絡んでくるから、鬱陶しくなる。

 1の良さを2がすべて帳消しにする。素晴らしく、馬鹿らしい映画作りである。

DVDを観る2009⑯

ヘンな映画。でもインパクト強烈

 井口昇監督の「恋する幼虫」。いやあ~、思い切りヘンな映画ではあるが、監督の異色の才能をうかがわせる作品である。

<あらすじ=goo映画より>売れないエロ漫画家のフミオ。読者の読みたい物を描かない自分を棚に上げ、編集者をイジメてはその憂さを晴らしている小心者の彼恋する幼虫は、ある日、新人編集者のユキに自分のトラウマを正直に描いたマンガを否定され、発作的に彼女の頬をペン先で刺してしまう。1ヶ月後。自責の念に苛まれた彼はユキの部屋を訪ねてみるが、なんとそこには頬におぞましい傷痕を残したユキの姿があった。しかも、彼女はその傷痕から虫のような触手を出し、血を求めるようになったのだ。今や彼女の奴隷となったフミオは、生贄を求めて右往左往。だが、不思議なことにふたりの間にはいつしか愛情が芽生え、遂に彼女に自らの血を捧げるフミオなのであった。

 <能書き>「ザ・ナイト・オブ・リビングデッド」へのオマージュか? まあ、どこまで本気で作っているか分からないけど、この監督の才気は本物であると確信する。一種、「悪夢」のような映画であり、そのグロさやチープさもすべて計算済みであるところがすごいと思うのである。衝撃的である。これを映画館で見たら、結構、感動したであろう。

DVDを観る⑮

オリジナルの方がいい。

 イーサン・ホーク、ローレンス・フィッシュバーンの「要塞警察 アサルト13」を観る。ジョン・カーペンター監督の「要塞警察」のリメイク。オリジナルには確実に負けている。シェイクスピア俳優のフィッシュバーン、なぜこういう映画に出る?

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 要するに孤立した警察署が悪党連中に囲まれる。応援も呼べない中、最後には収容されている囚人たちにも銃を握らせ、外の敵と戦うという単純極まりないストーリーなのである。

 オリジナルに比べこちらの「敵」の後味は悪く、しかも残忍で、救いがないような感じがするがな。フィッシュバーンは怪演でそれ以上の悪を演じているがな。

イーストウッド研究⑰

CE、強過ぎ

 クリント・イーストウッド(CE)演じる泥棒が、大統領の情事を目撃するというとんでもない設定の「目撃」を観る。監督もCEの1997年作品。

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DVDを観る⑭

暴力的でないペキンパー

 レンタルDVDで「砂漠の流れ者 ケーブル・ホーグのバラード」を観る。サム・ペキンパー監督の1970年作品。ジェイソン・ロバーツ、ステラ・スティーヴンス主演。

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 「ワイルドバンチ」より後に作られた映画。なんとも不思議なユーモア感覚が漂う画面だ。

DVDを観る2009⑬

パンキーなイングリッシュ・テイストを味わう

 イギリス映画「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」を観る。ガイ・リッチー監督の1998年作品。イギリスの下町でチンピラ達が繰り広げる愚行を、笑いをまぶしながら、スタイリッシュな映像で描く。満喫した。

ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ

<あらすじ=goo映画より>ロンドン・イーストエンドでヤミ商売で小金を稼ぐチンピラ4人組。リーダー格のエディ(ニック・モーラン)、トム(ジェイソン・フレミング)、ベーコン(ジェイソン・ステイサム)は、ポルノ王として町を牛耳るハチェット・ハリー(P・H・モリアーティ)相手にカード賭博で勝負を挑むが、ハリーの用心棒バリーの八百長にひっかかり、50万ポンドの借金をつくってしまう。エディの父親JD(スティング)の酒場を借金のカタに取り上げてしまおうという腹だった。返済期間は1週間。4人はエディの隣のフラットに住む麻薬の売人ドッグとブランクが、ウィンストン(スティーヴ・マッキントッシュ)が上流階級の子弟が営むマリファナ工場を襲う計画を話しているのを偶然盗み聞き、ブツを横どりすることに決める。ギリシャ人のニックから犯行用に骨董品の2丁の散弾銃を買い取る4人だが、実はそれはハリーが必死に探しているお宝だった。バリーに命じてディーン&ゲリーのベンツ兄弟に盗ませたはいいが、手違いでニックから4人にわたったというわけだ。さて、首尾よくドッグたちから横どりは成功し、地元の麻薬王ロリー(ヴァス・ブラックウッド)にブツを渡したはいいが、それはウィンストンがロリーに渡すはずの品物だった。ロリーはエディのフラットを襲うが、部屋にいたのはブツを4人に横どりされたドッグたちだった。さらにそこにハリーに雇われたビッグ・クリス(ヴィニー・ジョーンズ)とその息子も来た。4人がフラットに戻ると、そこは激しい銃撃戦で死体の山。金も麻薬も銃も消えていた。

<能書き>なんてあらすじは複雑そうですが、内容は大したことありません。単なるチンピラの大活躍なんですから。この手の映画「トレインポッティング」や最近では「バンク・ジョブ」など、イギリスの下町のチンピラ連中を描いた映画は何ともパンキッシュなエネルギーにあふれていて、楽しいもんです。やはり「階級」というのがイギリス社会のひとつのキーワードのようで、この映画でも上流階級の子弟がマリファナを栽培したりしていて、階級社会のひずみもまた描かれているような。しかしまあ、難しい見方をする必要もなく、あふれかえる馬鹿馬鹿しさとエネルギーをスクリーンからくみ取ればよろしいのかも。

DVDを観る2009⑫

まあ、マンガだと思ってみれば

 「シューテム・アップ」。凄い映画だね。ドンパチ好きの私は楽しめましたが、まあ、マンガだと思ってみれば腹も立たない。

<あらすじ=goo映画より>ニューヨークのミッドナイト、妊婦が謎の男たちに追われている。スミスは彼女を助けるが、そこに仲間たちが乱入し、銃撃戦に。妊婦は赤ちゃんを出産するが母親は流れ弾に当たって死んでしまう。スミスは赤ちゃんを抱えて逃走するも、男たちは執拗にスミスを追う。狙われる理由がわからないまま、スミスは娼婦ドンナのもとへと逃げ込む。

<能書き>いや、ホントにバンバンやって人がボコボコ死にます。ひどい映画です。オチもたいしたことありません。思わず失笑してしまう映画なのですが、まあ、勢いだけでやっている芸人というか、パワーはすごい。比喩ではなくて、撃って撃って撃ちまくるのです。ここまでバカを突き詰めればバカも成仏できるというもの。日本映画に足りないのはこういうバカの真髄なのではないでしょうか?一種の感動を覚える映画です。あ、あと娼婦役のモニカ・ベルッチがエロいです。「母乳プレーの専門家」という設定なのですが、母乳プレーってどんなものなのですか? ご存じの方、ご指導ください。

イーストウッド研究⑭

いい感じ。しょぼくれCE

 こういうしょぼくれた芸人をやらせてもいいな、クリント・イーストウッド(CE)。1982年製作「センチメンタル・アドベンチャー」。CEが監督・主演を務めている。息子のカイル・イーストウッドも力演している。

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<あらすじ>原題は「ホンキイトンク・マン」。旅をしながら、安酒場で歌う男の物語である。CEはカントリー歌手レッド、カイルは甥っ子ホスを演じ、カントリーの本場マッシュビルでの成功を目指して旅するロードムービーだ。時代は大恐慌のころだと思われる。

 派手なアクションシーンは一切ない。ただ、歌うことが大好きな男と、彼に憧れる少年、そしてそこに絡んでくる味のある人物たちが醸し出す雰囲気を楽しむべき映画だ。「ブロンコ・ビリー」でもそうだったが、CEの売れない芸人に対するまなざしはいつも温かい。

 CE監督作品の本質は、このようなノン・アクションの映画に求められるのかもしれない。人の生きることの本質的な切なさの描写にあるのかもしれない。

 CE、けっこう調子こいて歌を歌ってます。それもまた、面白い。

イーストウッド研究⑬

抜群のドライブ感。疾走するCE

 「ガントレット」、やはり傑作だ。1977年作品。クリント・イーストウッド(CE)監督・主演である。CE、やはり、はみ出し刑事がよく似合う。

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<あらすじ>フェニックス市警の刑事ベン・ショックリーは、ある裁判の証人としてラスベガスから娼婦を護送するように命じられる。しかし、彼女は市警の上層部とマフィアとの癒着を証明する人物だった。護送途中にふたりを抹殺するちうのが、本来の狙いだったのだ。襲撃をかわしながら逃げるふたり。最後は乗っ取ったバスを鉄板で補強して、フェニックスの中心まで殴り込む。このバスに撃ち込まれる何万発もの銃弾がすさまじくも、美しい。

 「ガントレット」とは鞭を持った人々を2列に並ばせ、その間を罪人に走らせる刑罰だそうだ。武装警官が並ぶ中、のろのろ走るバスはまさしく、処刑のアナロジーである。

 娼婦役のソンドラ・ロックがたくましく、微笑ましい。アル中気味のCEに、置かれた危機的立場に気づかせ、叱咤激励しながら、時には逃避行の主導権さえ握る。この作品のあと、ふたりは愛人関係になったとされている。

 とにもかくにも、自動車、オートバイ、列車、そして最後のバスにいたるまで、「逃げる」ことを徹底的にドライブ感たっぷりに描き、疾走した画面を演出しているCE。

 しかしこの映画、大好きなもので、ビデオでも何回も見たのに、細部は忘れていたな。でも、オートバイグループに対するCEのやり口は明らかな権力犯罪である。

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