三国一のマンガ野郎①
力作長編が大団円
相原コージの「真・異種格闘大戦」が写真の10巻をもって完結した。ヒト、ライオン、トラ、犬、狼、ゾウ、マウンテンゴリラ、シマウマ、カバ、ワニ、ヒクイドリ、シマウマ、アフリカスイギュウ、クズリ、クマが「世界最強生物」の名をを賭けて戦うというシンプルと言えばシンプルなマンガは、2005年にスタート。6年かけて終わったわけだ。

力作長編が大団円
相原コージの「真・異種格闘大戦」が写真の10巻をもって完結した。ヒト、ライオン、トラ、犬、狼、ゾウ、マウンテンゴリラ、シマウマ、カバ、ワニ、ヒクイドリ、シマウマ、アフリカスイギュウ、クズリ、クマが「世界最強生物」の名をを賭けて戦うというシンプルと言えばシンプルなマンガは、2005年にスタート。6年かけて終わったわけだ。
菅原文太への熱い思い
長谷川伸の原作を小林まことが作画した「沓掛時次郎」が面白かった。
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劇画・長谷川 伸シリーズ 沓掛時次郎 (イブニングKC) 著者:小林 まこと いまは流行らぬ股旅物。あえて劇画化に挑む小林の菅原文太好きには驚かされた。仁義ものとして、相通じるところがあるではないか。 「一宿一飯の恩義」など、すでに滅びた、のだが。 |
シェークスピアの正体に迫る
ハロルド作石の「7人のシェイクスピア」が面白い。シェイクスピアは何者であったのかをテーマにした歴史ミステリである。
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7人のシェイクスピア 1 (BIG SPIRITS COMICS SPECIAL) 著者:ハロルド 作石 物語は15世紀末のイギリス・リバプール近郊のチャイナタウンから始まる。中国(当時は明)から渡ってきた人々が暮らす集落に、予言能力を持つ少女がいた。やがて、彼女は・・・。 ハロルド作石がなぜ、シェイクスピアをテーマにマンガを描くのか。その理由はストーリーが進むに従ってわかってくるのだろうが、意外と言えば意外である。なんといっても「ゴリラーマン」の印象が強すぎるから。 現在、2巻まで出ている。ハロルド作石の画力はかなりなものだと思う。「ゴリラーマン」におけるギャグ的ニュアンスはまだ、あまり出ていないというか、かなり、シリアスな物語になっているのだが、これも、やがて変調していくのだろうか。さまざまな意味で、今後に期待が持てるマンガなのである。 |
地味だから、滋味たっぷり
地味な絵柄で、テーマも地味ながら、しみじみ面白いマンガというものもある。私にとって、そんなひとつが「味いちもんめ」である。
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味いちもんめ 独立編 5 火傷 (BIG COMIC SUPERIOR) 著者:倉田 よしみ,あべ 善太,福田 幸江 ウィキペディアによると、「ビッグコミックスぺリオール」に1987年から連載されているそうだ。一流の板前を目指す青年・伊橋を主人公に、和食をめぐるさまざまな人間模様や出会いと別れを描いていく。95年にはテレビドラマにもなり、主人公をスマップの中居正広が演じていた。 最初は東京・神楽坂の「藤村」で修行していた伊橋だが、その後、原作者のあべ善太が急逝するなどして、京都へ行ったりするなど迷走。しかし、最近は神楽坂で雇われながら店を構えた。伊橋、一国一城の主になったのである。 朴訥な絵柄ながら、いや、だからこそ、滋味のある作品を助けている。いわゆる「グルメ」とはことなる、人のための料理について考えさせてくれるロングセラーコミックスである。 |
不気味な世界観で引っ張る
「巨人」が支配する世界がある。そこでの人間は巨人のエサである。人間は城壁を築き、巨人の侵略を防ぐのだが、巨人は突然現れ、人間をむさぼっていく。
諌山創「進撃の巨人」である。現在2巻まで出ている。
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進撃の巨人(1) (少年マガジンKC) 著者:諫山 創 |
なぜ巨人が現れるのかなどという説明は一切ない。ただ、絶望的な戦いをみせられるだけである。人間側も、優秀な人材で軍を組織し、巨人に対抗していくのだが、巨人はさらに大型化し、攻勢を強める。
うまい絵柄ではない。どちらかといえば稚拙な部分も残る。しかし、迫力があるのだ。気になる絵というか。
わけのわからない世界で、わけのわからないものと戦わなければならない絶望が全編を覆う不条理。その歪みを愉しむマンガなのだろうと思う。
この世界観についていくのはしんどい
週刊文春のコラムで、堀井憲一郎
がべた褒めしていたので、尾田栄一郎の「ワンピース」を読み始めた。
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ONE PIECE 巻57 (ジャンプコミックス) 著者:尾田 栄一郎 |
海賊の物語である。若者ルフィが旅に出て、いろいろな人物と出会い、仲間になる。そして「敵」と戦う。もう57巻も出ている。総売り上げは1億冊を超えているそうだ。すげえ。
それで第1巻から数冊づつ、読んでいるんですが、私にゃ肌が合わないのかな、むさぼり読むという感じにはならんのです。海賊たちがはびこる世界を旅するという海洋冒険ロマンの世界観が合わんのだろうな。あと、絵がどうにもごちゃごちゃしていて、いけません。
というわけで、今のところ第8巻どまり。面白さに開眼したら、一気に行くとは思うのですがね。
サイバラは強し
あまり、お近づきにはなりたくないけれども、その才能は認めざるを得ない人間のひとりに、西原理恵子がいる。さすがに、「毎日かあさん」の購入はやめたけど、ついつい、書店に並ぶサイバラ本にはひきつけられてしまう。
「人生画力対決 1」は、サイバラが全国の有名漫画家に記憶力だけでお題をどれだけ描けるかどうか挑む企画である。
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西原理恵子の人生画力対決 1 (コミックス単行本) 著者:西原 理恵子 |
登場するのは、ちばてつや、やなせたかし、藤子不二雄○といったベテランから、みうらじゅん、しりあがり寿ら。毎回、会場にひとりの漫画家を呼び、「ジャングル大帝」とか、「国会議事堂」とか、「石原都知事」といったお題を、ただ記憶力だけで描く。まあ、それだけなんだけど、異常に面白い。みんな、絵が下手過ぎて。
企画力の勝利だね。まあ、編集者のアイデアもあるのだろうが、この手のものをやらせたら、サイバラの右に出る漫画家はいない。最強である。参りました。
それはそれとして、面白いぜよ。
今年は「龍馬の年」であることは間違いないぜよ。と、いうことでコミックスの龍馬に迫ろうと、小山ゆう画・武田鉄矢原作の「お~い! 竜馬」の文庫版全14巻を読んでしまったぜよ。
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お〜い!竜馬 11 霜月 (ビッグコミックス) 著者:武田 鉄矢,小山 ゆう |
武田は暑苦しいから好きじゃない。単なる「龍馬かぶれ」だと思っちょる。しかし、それはそれとして、通読すると、龍馬の魅力があふれ出てくる。染みてくる。
史実とはだいぶ異なるのであろうな。そこをきちんとわきまえねばならんが、エンターティンメントとしては十分ぜよ。
しかし、これだけは言える。幕末、消えていった無数の命。その果てに今がある。太平洋戦争もそうだが、それらの命の集積について忘れてはならないのである。
幕末にタイムスリップ
現代の脳外科医が幕末・文久年間にタイムスリップするというお話が、 村上もとか「JIN」である。現在、毎週日曜日午後9時から、大沢たかお主演でドラマをやっており、なかなか面白いので原作を買ってしまった。現在、16巻まで出ている。
この医師、タイムスリップ後は開き直って、タイム・パラドックスを無視して、ペニシリンを作ったり、さまざまな最新医療技術を当時の医者たちに伝えていく。その結果がどうなるのか・・・。
坂本竜馬や勝海舟、緒方洪庵ら歴史上の人物をうまくからめて、物語を進めていくので、次から次へと、ページをめくりたくなってしまう。
時代設定が幕末であるというのがみそで、当時の技術なら、ペニシリンも、手術道具も製作可能であったということだ。
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