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三国一の読書野郎2017⑥

塩田武士、うまいぜ。面白いぜ。

わが塩田武士ブーム、止まらない! 今度は職も男も失った30女が流れてきた神戸で偶然出会った老人からオーケストラの再生を託される物語。解説にもあるが、「気持ちのいい」小説である。音楽が降り注いでくる小説である。まあ、予定調和と言ってしまえば、確かにそうなのだが、許す。300ページ前後と、決して長いとは言えない尺なのに、これだけのことを盛り込める力量を買う。将棋小説「盤上のアルファ」とリンクしているところも面白い。
☆☆☆☆

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