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本を読む日々2015⑩

再評価の動き?

  ヨゼフ・スターリン。ヒトラー、毛沢東と並ぶ20世紀の独裁者である。彼のコンパクトな評伝として「スターリン」を読んだ。筆者は以前に同じ中公新書から出した「日露戦争」を読んで、よくまとまっているなあ、と感心した記憶がある大学教授だ。

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<口上>「非道の独裁者」。日本人の多くが抱くスターリンのイメージだろう。1920年代末にソ連の指導的地位を固めて以降、農業集団化や大粛清により大量の死者を出し、晩年は猜疑心から側近を次々逮捕させた。だが、それでも彼を評価するロシア人が今なお多いのはなぜか。ソ連崩壊後の新史料をもとに、グルジアに生まれ、革命家として頭角を現し、最高指導者としてヒトラーやアメリカと渡りあった生涯をたどる。

<双子山の目>私のようなソ連史の専門家にとっては、既知のことが多かったのだが、関心を抱かせたのは現在のロシアにおけるスターリン評価である。「農業集団化→重工業化→大祖国戦争の勝利」という図式がぞこにあるという。反対派も粛清した故に、ソ連邦体制を死守することができたという逆説的な見解である。

  しかし、何千万人もの餓死者、強制労働による被害者たちによる墓標は、そんな見解を無効にするだろうな。スターリン体制は、全く誤った体制であった。それは、レーニンによるボルシェビキ革命に源を持つ。そのことを再確認しておこう。

双子山評定:☆☆☆★⇔よくまとまった「スターリン入門」

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