本を読む日々2015⑥
面白い試みです
複数の書き手が世界を共有する手法を「シェアードワールド」というそうだ。例えば架空の都市を舞台に複数のさっかたちが、それぞれの物語を紡いでいく。登場人物が重なることもある。その発想で編まれたのが「晴れた日は謎を追って がまくら市事件」だ。面白い試みだと思いましたね。
<口上>不可能犯罪ばかりが起こる街、蝦蟇倉市。賑やかな商店街や老婦人が営む和菓子屋があり、いわくつきの崖や海を望むホテルがあるこの街は、一見のどかなようで、どこかおかしい。蝦蟇倉警察署には“不可能犯罪係”が存在し、スーパーの駐車場では怪しい相談屋が事務所を開いている。この街の日常は、いつも謎に彩られている。第一線で活躍する作家たちによる、不思議な街の道案内。
<双子山の目>5篇を収録。既知の作家は、伊坂幸太郎、道尾秀介くらいなのだが、どれもそこそこ、楽しめました。架空の街という舞台で、それぞれの物語がリンクしていくのが、何となく、楽しい。中では特に福田栄一の「大黒天」という作品が印象に残りました。
<双子山評定>☆☆☆★⇔続編も読んでみます
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