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永訣の朝

職場の先輩、Iさんが亡くなった。土曜日8日のこと。56歳だった。
そのIさんの葬儀に出る。

辛い別れだ。20年ほど前に、職場をともにして、今回で3度めの同じ職場となるのだが、もの静かで知的、そして何より、真面目すぎるほどに真面目な人だった。

その真面目さが、仇になったか。病を得ているのなら、もっと治療に専念すればいいのに、とも思った。苦しみに満ちた表情で机に向かっているのを見ていたから。

しかし、今、思う。すべて、覚悟の上だったのだ。天命を知り、何かをなしておかなければならないと悟った人間の意志だったのだ。

Iさん、私はあなたを尊敬する。もう、この世では会えないけれど、あなたは私の心の中で生き続ける。

酒をこよなく愛したIさん。そちらで、一献傾ける日を楽しみしています。
その時まで、さようなら、Iさん。

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