書評としての現在2013⑬
福澤徹三は面白い
福澤徹三は、どこかアナーキーな香りがする作家だ。霊感もあり、怪談集もものしているが、極道系の小説で真価を発揮している。そんな福澤の「シャッター通りのろくでなし」を読んだ。楽しめた。
<口上>潰れかけたシャッター商店街に、元ヤミ金の男が流れついた。さびれた店と老人だらけのこの商店街はバンビロードというよりゾンビロードだ。究極の自己チュー男、影山清は住人の依頼で町おこしイベントをでっちあげるが、当然のように大失敗。昭和のアッパー系おやじアサカツの登場で、事態はカオスの頂点へ。著者、初の長篇小説。3ページに1回は腹筋が痛くなるハイテンションコメディ。
<双子山の目>
双子山評定:☆☆☆★
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