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書評としての現在2014⑤

政治、なんてものはない

 塩田潮の「権力の握り方」を読む。日本戦後政治史の復習みたいなものですね。しかし、かつての政治家はなぜあんなに、ぎらぎらしていたのだろう? 今の政治家はなぜ、ぽわ~んとしているのだろう? どちらが、良いのだろう?

<口上>政治家の権力欲は政争、暗闘を招く厄介な代物である一方、「政治の活性化」を促す条件の一つにもなる。首相の座を目指して長らく政界で生きてきた者たちは、政権獲得の機会に遭遇したとき、どう動くのか。有利な情勢をつくり出す、独自路線を武器に勝負に出る、決戦に挑む、周囲に担がれる、熟柿が落ちるのを待つ…。鳩山一郎から安倍晋三まで、歴代首相の政権獲得・全記録。

<双子山の目>そう、権力欲は政治を動かすダイナミズムにも通じるのだ。現代の政治家に感じられないのはそのダイナミズムだ。田中角栄のような、あくの強さは、どこにも、ない。

 だからもはや、政治なんてものはなくなり、ただ、政府を運営していこうという意思しかない人間たちがそこにはいるだけのような気がする。それだけなら、官僚でもいいんだ。

双子山評定:☆☆☆

権力の握り方: 野望と暗闘の戦後政治史 (平凡社新書)

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