最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 書評としての現在2014② | トップページ | 昼食としての現在2014① »

書評としての現在2014③

「ひねり」も狙いすぎると・・・

 最近はとんと、海外ミステリーを読まなくなってしまった私であるが、「出れば買う」作家のひとりにジェフリー・ディーヴァーがいる。そんな作家の新刊が「シャドウ・ストーカー」である。人気女性カントリー歌手につきまとうストーカーを軸にした、「人間嘘発見器」のキャサリン・ダンスものの第3弾である。

<口上>いかなる嘘も見破る能力をもつ尋問の天才、キャサリン・ダンス捜査官は、休暇で訪れたフレズノで、人気カントリー歌手ケイリー・タウンがストーカーに悩まされていることを知らされる。その男エドウィンはメールアドレスを変えても即座に新たなアドレスを探り出す。数日後のコンサートに、エドウィンはやってくるという。ケイリーらが不安に震えるなか、彼女の側近、ボビーが殺害された。ケイリーのヒット曲の歌詞をなぞるような状況で。そして第二の殺人が―ストーカーが一線を越えたのか?それとも?捜査権もなく銃も持てない状況で、ダンスは殺人者を追うが、事件の背後の陰謀は予想を超えるものだった…。

<双子山の目>何だか、読者を「ひねり」で驚かせることにだけ目が向かっていて、どうにもとっ散らかった印象を残す。だから、読むのにずいぶんと時間がかかってしまった(私自身の加齢もあるけどね)。

 確かに二転三転する犯人像は物語をうまく、進めてはいるのだけど、何だか底が浅い。カントリー・ミュージックの素晴らしさと言われても、日本人にはピンと来ないわけだが、そのようなギャップを感じてしまったのであった。

双子山評定:☆☆☆

シャドウ・ストーカー

« 書評としての現在2014② | トップページ | 昼食としての現在2014① »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 書評としての現在2014③:

« 書評としての現在2014② | トップページ | 昼食としての現在2014① »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31