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まだまだ読むぞ2013※129

私も歩いてみたいモンだ

 身体が健康なら、私も江戸から京都まで、てくてく歩いてみたいもんだ。そんな願望を抱かせてくれたのが、幕内秀夫「東海道五十三次『食』ウォーキング」である。「食」をめぐる蘊蓄を傾けながら、著者が東海道を踏破する。なかなか、大変な道程である。その苦労も正直に語られ(飲食店のひどさなども正直に書かれている)、好感が持てる一冊だ。

<口上>栄養学を学んでいた学生時代に九州から北海道まで徒歩で旅して、日本の家庭の「普通の食事」はバランスなどない「ばっかり食」であることを知った著者。その体験が、後年、限られた栄養素を数値化するだけの栄養学を否定し、「粗食のすすめ」シリーズで独自の食と健康のありかたを提唱する活動へとつながっていきました。
今回、30年ぶりに自らの足で歩き通し、日本の食の変化に迫ろうと思い立ち、日本橋から東海道を下っていきました。地域ごとの変化はもちろんのこと、そこで知ったのは、日本の伝統的な食生活は非常に合理的にできているということ。そして、一部失われつつも、「食の知恵」は今なお受け継がれているということです。温泉旅館のような豪華な旅ではなく、一泊数千円の昔ながらの宿に泊まり歩いて考えた、日本人の食と健康の未来。

<双子山の目>

双子山評定:☆☆☆★

東海道五十三次「食」ウォーキング──健脚を支える健康食のヒミツ (講談社プラスアルファ新書)

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