まだまだ読むぞ2013※128
パターンに はまってしまっている
森沢明夫という作家の「大事なことほど小声でささやく」という小説を読む。場末のスナックを舞台に、おかまのママと、店に通う客たちが織りなす人生模様を描く人情小説。面白く読ませはするが、どこか、既視感があるんだよな。パターン的というか。
<口上>駅前の寂れた通りの地下にある「スナックひばり」。そのママは身長2メートルを超えるマッチョなオカマ・通称ゴンママ。彼(彼女?)の周りに集まるのは、一癖も二癖もある「変わり者」ばかり。エロジジイ社長、金髪モヒカンの歯科医師、シャイで生意気な男子高生、謎のセクシー美女、うだつの上がらない中年サラリーマン…。いつもは愉快な彼らも、それぞれ人知れず心に傷を抱えていて―。心の垢を洗い流す感涙小説。
<双子山の目>うまい作家だとは思う。初めて読んだが。だからこそ、この「パターン」から早めに抜け出すべきではないかと、老婆心ながら思う。
双子山評定:☆☆☆
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