まだまだ読むぞ2013※117
その通りだよ
「正義という名の凶器」を読む。過剰に「正しさ」を求める異常なる傾向に迫る精神科医の戦いである。
<口上>「あなたのやったことは間違っている。私が正しいのだから」という考えの元、徹底的に悪の糾弾を行い懲らしめ、相手が許しを乞いても尚、激しく攻撃を続ける。時にして、相手の命を奪うこともある。いじめ、体罰、ストーカー、地域紛争、戦争。社会の揉め事の起因が、この「ひとりよがりの正義感」にあることが多い。人はなぜ、正義を振りかざし、相手を叩くと気持ちよくなるのだろう?そして、なぜターゲットを変え、何度もこの行為を繰り返すのだろう?「正義の仮面」の下に隠された現代人のかかえる数々のトラウマ、「正義を振りかざしやすくなった社会」という2つの側面から、今もっとも怖ろしい「正義依存という病」の本質に迫る。
<双子山の目>特に近年、ネット社会の構築に連れ、匿名性の影に隠れて過剰なる正義が幅を利かせるようになった印象もある。それほどに君は、あなたは正しいのか? いわゆる「バカが説教する時代」に嫌気が差している人にお勧め。
双子山評定:☆☆☆★
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