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まだまだ読むぞ2013※101

厭な後味が尾を引く

 厭な味わいのミステリというやつがある。「厭ミス」と言われるジャンルである。それだけで編まれたアンソロジーさえあるほど、最近では人気が出てきている。

 ジャーキンス「あの頃、エデン・ロードで」は正真正銘の厭ミスである。この厭な読後感は、ちょっと尾を引く。

<口上>のどかな町を、くねくねと貫くエデン・ロード。自転車で快走していた10歳のカイルは車と衝突しそうになる。車は横転、血まみれの若い女が彼に迫る。悪夢のような光景に逃げ出した彼は、だが翌日、愕然とする。現場に何も痕跡がないのだ――。偶然“怪物”を目覚めさせたカイルと妹。人の心を支配する魔の闇に囚われた幼い2人は……。最悪の結末の予感に震える、禁断のダーク・ミステリ。

<双子山の目>妹がかわいそう過ぎる。過ぎ去りし、過去はぬぐい去ることができない傷跡を残す。哀し過ぎる結末に涙せよ。

双子山評定:☆☆☆☆

あの夏、エデン・ロードで (新潮文庫)

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