まだまだ読むぞ2013※83
「あのころ」への憧れ
坂崎重盛「粋人粋筆探訪」を読む。終戦直後、カストリ雑誌が氾濫したころ、エスプリやお色気に満ちた文章を書き連ねた粋な人々、文人たちの仕事を今に伝える、郷愁にも満ちた一冊である。
<口上>辰野隆・徳川夢声・池田弥三郎・岩田専太郎・木村荘八・清水崑・菅原通済・近藤日出造・神保朋世・鈴木信太郎・高橋義孝……この人たちを忘れては、あまりにもったいない! 戦後の貧しい時代に、豊に花開いた文芸。ユーモア・エスプリ・お色気は反骨と人間賛歌の証し!
<双子山の目>このころの「お色気」、良いと思います。現代の、あからさまになってしまった性においては「色気」という言葉も情緒も消え失せてしまった。そこはかとない、色気。そこに私は強く惹かれる。
双子山評定:☆☆☆
« こんな映画を観た!2013④ | トップページ | 三国一の昼飯野郎2013※51カレー篇⑤ »
「書籍・雑誌」カテゴリの記事
- 三国一の読書野郎2017※番外編(2017.03.04)
- 三国一の読書野郎2017⑩(2017.01.22)
- 三国一の読書野郎2017⑨(2017.01.21)
- 三国一の読書野郎2017⑧(2017.01.15)
- 三国一の読書野郎2017⑦(2017.01.14)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント