まだまだ読むぞ2013※76
きれいに老いたいものですね
精神科医の春日武彦が著した「老いへの不安」は面白く読めた。非常識な老人が増えてきたのはなぜなのか。その現代的病理を鋭く突く。身に覚えのあることばかりだ。それはそうだ、私もまた、老いていくのだから。
<口上>老いることは、むずかしい……「若さという神話」への無自覚で強迫的な執着は虚しい。ならば、望ましい「年寄り」の適切なモデルはあるのか?歳をうまく取れないために生じる恥、勘違い、いかがわしい振る舞い。老人たちの不安に向き合ってきた精神科医が、臨床現場での知見と数多くの文学作品の読解をもとに、老人の心に迫る。哀しくもおかしな老いの見本帳。
<双子山の目>文学作品をうまく引用していて、「この小説、読んでみたいなあ」とブックガイド的にも読める一冊である。しかし、迫り来る老い。開き直るしかないんだ。老いるにつれ、「自分は損した」「被害者なんだ」と思い込むのは良くないよ、RRさん!
双子山評定:☆☆☆☆
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