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まだまだ読むぞ2013※68

利己的であることは動物の本質

 竹内久美子の「本当は怖い動物の子育て」は面白かった。この人、遺伝子還元論というか、すべてをセルフィッシュ遺伝子で解決しようとする「トンデモ系」の学者かと思っていたが、そうでもないようです。基本的には遺伝子至上主義だけど。

<口上>まさか!? なんてこと!! パンダの母親は「できの良い子」をえこひいきして「ダメな子」を見殺しに。タスマニアデビルは生まれたばかりの赤ちゃんにサバイバルレースを課し、リスはご近所の子を取って食う……子殺し、DV、虐待は日常茶飯事。極悪非道に映るメスたちの狙いとは? オスはその時どう動く? 「ヒト」は彼らと別物か? テレビ番組や動物園が紹介する美談からは決して見えてこない、動物たちの恐ろしく、たくましい真実の姿。

<双子山の目>

双子山評定:☆☆☆★

本当は怖い動物の子育て (新潮新書)

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