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まだまだ読むぞ2013㉙

落語の全体像がわかる良書

 芸能史研究家・山本進の「落語の履歴書」は、まさに題名通り、落語の発祥から現在までがよくわかる1冊である。感心した。

<口上>「落語ブーム」と言われはじめて7、8年。中堅・若手落語家のなかにも、将来が楽しみな逸材が目立つようになりました。落語の前途は安泰に見えますが、果たしてどうでしょうか。落語は、演じ手だけで成り立つ芸ではありません。いつの時代も、落語には必ず聴き手がいて、聴き手の感覚が変わることで、落語そのものも変わってきました。落語には、「優れた聴き手」もまた、不可欠なのです。本書では、芸能史研究60年という著者が、戦国末期から現代まで、約400年の落語の歩みを一望。豊富な資料をもとに、「落語のようなもの」の誕生と発展、圓朝による「近代落語」の成立などを平易に解き明かします。さらに、いつも話題を呼ぶ「真打制度」の変遷や、人情噺/滑稽噺の精確な区分、寄席の看板の種類と意味など、長年のファンにも興味深いコラムを満載。笑いを主体としながらも、ただ笑わせればいいというものでもない、伝統を背負った話芸の深みに触れることができます。昨今のブームで落語にハマった人から、ホール落語の常連さんまで、すべての落語ファン必携、座右の落語史です。

<双子山の目>筆者は昭和6年生まれ。そのせいか、最近の落語ムーブメントに関しては薄さも感じられるのだが、しかし、戦後の落語黄金期、すなわち志ん生、円生、文楽を生で見たという経験は、何ものにも代えがたいことだよなあ。それだけで、私たちは何も言えなくなってしまうものね。江戸、上方ともに目を配りながら、新書というコンパクトなサイズで落語の履歴を語る。なかなか、できることではない。落語好きなら、読むべきであろう。

双子山評定:☆☆☆★

落語の履歴書--語り継がれて400年 (小学館101新書)

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