まだまだ読むぞ2013㊶
桜木紫乃の書きたかったこと
桜木紫乃の最新作は釧路のラブホテルを舞台にした「ホテルローヤル」である。ここを舞台に、さまざまな人間が出会い、すれ違っていく連作。こういう小説を書かせると、桜木紫乃はいきいきしているね。ちょっと、セックスを全面に出しすぎた感じもなきにしもあらずなのだが。
<口上>恋人から投稿ヌード写真撮影に誘われた女性店員、「人格者だが不能」の貧乏寺住職の妻、舅との同居で夫と肌を合わせる時間がない専業主婦、親に家出された女子高生と、妻の浮気に耐える高校教師、働かない十歳年下の夫を持つホテルの清掃係の女性、ホテル経営者も複雑な事情を抱え…。
<双子山の目>貧乏くささも充満していて、そこが賛否の分かれるところだと思う。個人的には好きだけど。
双子山評定:☆☆☆★
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