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まだまだ読むぞ2013㉚

オフビートな動物ミステリ

 垣根涼介の新作は出るたびに買う。「狛犬ジョンの軌跡」は、何だか不思議な読後感を残すミステリだ。タイトル通り、何しろ「狛犬」が実体化するのだからあ。ファンタジーとも、ミステリともとらえられ、何だか緩ささえ漂う。オフビートとでもいうのかな。

<口上>太刀川要は、深夜、山のなかをドライブ中に黒い大きな犬をはねてしまう。あわてて犬のもとにかけよると、車との接触でできたとは思えない大きな切り傷からの出血で、半死半生の状態だった。動物病院での治療の甲斐あって黒犬は助かったのだが、ペットたちが激しく怯えて困っている、と獣医から連絡が入る―。こいつはいったい何者なんだ?あんな時間にあんな場所で、いったい何をしていたのか?奇妙な共同生活を始めた要と黒犬を待ち受ける現実とは―。

<双子山の目>垣根涼介、確実に新境地を切り開こうとしているな。かつてのエッヂの効いたアクション・ノアール「ヒートアイランド」シリーズとは180度異なる、ゆるめの世界観がこの小説にはある。また、プロのリストラ仕掛け人を主人公にした「君たちに明日はない」シリーズとも全く違うし。ちょっと「どうし垣根涼介」とも言いたくなるが、まあ、犬好きにはこれはこれで、楽しく読める小説ではある。

双子山評定:☆☆☆

狛犬ジョンの軌跡

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