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まだまだ読むぞ2013㉛

ちょっとオールドファッションド

 佐藤正午はもう、ベテランといっていい作家だ。その佐藤の「人参倶楽部」を読んでみた。酒場のマスターを主人公にした短篇連作。海辺の小都市の人間関係がねっとりと描かれるのだが、1992年の発表。少しく、古めかしさも感じられたのであった。

<口上>深夜営業の酒場、“人参倶楽部”。マスターの元には、それぞれに事情を抱えた客が夜ごと訪れる。不倫に疲れた女、すべてが冗談のような小説家、勤め帰りのホステス、来るはずのない女を待つ男…。人々はグラスを傾けながら、他愛のない言葉を交わし、人生を紡ぐ―。静謐な夜の帳で絡み合う、男と女の儚く哀しい恋愛模様を、透明な文体で描く連作短編。

<双子山の目>まあ、携帯もメールもない時代のお話である。風俗を描くことは、時代の波をもろにかぶりやすいことがよくわかる。経年劣化が激しいのだ。もっとも、男と女は、時代が変わろうと大きな変動はないのだが。風俗小説の難しさを体現しているのではないか。

双子山評定:☆☆★

人参倶楽部 (光文社文庫)

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