まだまだ読むぞ2013⑫
スタイリッシュでクール
垣根涼介はスタイリッシュな作家だと思う。特に、裏金強奪のプロフェッショナルを主人公に据えた「ヒートアイランド」シリーズはクールで、かっこいい。文庫化されたシリーズ最新作「ボーダー」もぐいぐいと読ませる1冊である。
<口上>渋谷のチーム「雅」を解散して3年。カオルは東大生となり、アキは裏金強奪のプロとしてそれぞれ別の道を歩み始めていた。ところが、ファイトパーティを模したイベントを見たという級友の話を聞き、カオルは愕然とする。あろうことか主催者は「雅」の名を騙っていたのだ。過去の発覚を恐れたカオルはアキに接触するが…。
<双子山の目>東大生カオルの描写が面白かった。しかし、倒すべき敵が少々、チンケなのが残念。もっと、強力な相手と向かい合って欲しかった。「巨悪」とね。しかし、相変わらず展開は早いし、読ませますよ。このシリーズ、もう一度前に遡って読もうと思った。
双子山評定:☆☆☆
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