まだまだ読むぞ2013⑩
林業青年の怪しい日常
三浦しをん、乗っているなあ。「神去なあなあ夜話」は、一昨年だかに出した「神去なあなあ日常」の第2弾。横浜の高校を卒業後、三重の山奥で林業に取り組む青年の奮闘を描く。
<口上>100年先を見据えて作業をしている、神去村の林業の現場。そこへ放り込まれた平野勇気も、村で暮らして1年が過ぎ、20歳になった。山仕事にも慣れ、憧れの直紀さんとドライブに出かけたりもするようになったけれど…。お仕事小説の名手が描く林業エンタメ第二弾! 秘密がいっぱいの神去村へ、ようこそ!
<双子山の目>前作も面白かった。面白くないはずがないんだ、こういう題材だったら。林業の現状や、どこか神話世界のような神去村の魅力が相まって、独自の作品世界を構築している。どこかマジック・リアリズムの世界さえ思わせる異空間としての神去村。どのキャラクターも立っていて、楽しい連作になっている。
双子山評定:☆☆☆★
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