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まだまだ読むぞ2013⑬

乃南アサ、さすがにうまい

 乃南アサの「いつか陽のあたる場所で」を読む。前科持ちの女2人が、東京・谷中で新しい人生を模索していくお話。短篇連作で、女たちの微妙な心理を描いていく。なかなか、はまります。

<口上>小森谷芭子29歳、江口綾香41歳。ふたりにはそれぞれ暗い過去があった。絶対に人に知られてはならない過去。ふたりは下町の谷中で新しい人生を歩み始めた。息詰まる緊張の日々の中、仕事を覚え、人情に触れ、少しずつ喜びや笑いが出はじめた頃―。綾香が魚屋さんに恋してしまった!心理描写・人物造形の達人が女の友情に斬り込んだ大注目の新シリーズ。ズッコケ新米巡査のアイツも登場。

<双子山の目>乃南アサも、すでにベテランだな。人物造形が、本当にしっかりしていると思う。そして、読みやすさも抜群。すいすいと、流れるような文章である。過去を背負いながら、町の片隅で、それでも明日を信じながら生きていく女たちに、思わず声援を送りたくなった。

双子山評定:☆☆☆★

いつか陽のあたる場所で (新潮文庫)

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