まだまだ読むぞ2013⑳
一神教の世界を絵画で概説
中野京子「名画の謎」は面白い。絵画エッセー・シリーズなのだが、今回は「旧約・新訳聖書篇」。泰西名画を通じながら、キリスト教の歴史が鳥瞰できる。この著者の力量は大したものだと思う、本当に。
<口上>歴史と芸術に精通したドイツ文学者で作家の中野京子さんが、「アダムには臍がないはずなのに」「イエスが12月25日生まれとは聖書のどこにも出てこない」など気になるポイントをちりばめながら、旧約聖書と新約聖書に登場するドラマと、それを西洋の人々がどう受け入れてきたかをわかりやすく解説。「難しい」が「面白い! 」に変わるエッセイです。
<双子山の目>宗教画の見方がよくわかる。約束事とか、象徴するものとかが解説されているからだ。さらにウンチクもいっぱい。楽しめる1冊である。お勧め。
双子山評定:☆☆☆☆
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