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三国一の読書野郎2012※156

どうも薄口なんだよな

 堂場瞬一の「暗転」を読む。鉄道事故をめぐる大企業の隠蔽工作を暴くライターを主人公にしている。警察小説をフィールドにするこの作家にしては、異分野に挑んだ感もあるのだが、何となく、薄口。読後、「ずしん」と来るものがないんだよな。

<口上>朝の通勤ラッシュ時、満員の乗客を乗せ、急カーブにさしかかった電車が突如、脱線・転覆した。偶然、その電車に乗り合わせた雑誌記者の辰巳は、搬送された病院で、続々と入ってくる事故の情報に慄然とする。あまりのショックに記事を書くことができない辰巳だが、ある男性と出会ったことから、事件の原因を調べ始める……。関係者の事情聴取を進める警察、被害者の遺族、そして、異例の会見を開く企業側。それぞれの思惑が交錯する中、事故の真相は明らかになるのか?

<双子山の目>JR西日本の福知山線事故をモデルにしたのだろう。その題材そのものは重いのに、なぜ、できたものが薄口になってしまうのか。作者の力量か、取材不足か。

双子山評定:☆☆★

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