三国一の読書野郎2012※157
これもまた、薄口だ
アメリカに移民した日系二世で編成された陸軍部隊の活躍は、最近になって広く知られるようにはなった。柳田由希子の「二世兵士 激戦の記録」も、彼らの活躍を描く新書なのだが、このテーマは新書サイズの尺には合わないと思ったね。
<口上>なぜ、「第100歩兵大隊」や「第442連隊戦闘部隊」は、米陸軍最強部隊と呼ばれたのか?「弾よけ」を承知で欧州戦に従軍した二世。アジアや太平洋の島々で父祖の国の兵隊と対峙した二世。 開戦時に日本にいたために、日本兵となった二世。 36000人もの無名の二世たちの、 苦悩と慟哭の戦記。
<双子山の目>アマゾンのレビューなどを見ると、「日本人の美徳に出会える好著」などといった評価が出ているが、そこまで、二世部隊について無知なのがと思ったね。日系二世たちの労苦と誇り高さは、もっともっと知られるべきことであり、この本がその一助になるのなら別に文句を付ける筋合いでもないけど、繰り返しになるが「なぜ、新書サイズで」と思うのだよなあ。
双子山評定:☆☆★
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