最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 三国一のけが野郎2012⑥ | トップページ | 三国一の読書野郎2012※163 »

三国一の読書野郎2012※162

真面目な作家だと思う

 薬丸岳「刑事のまなざし」。真面目な作家が真面目に取り組んだ、という表現がぴったりだと思う。若い(といっても、いくつになるのか知らないが)ミステリ作家がしのぎを削る中、この作家のような「真面目さ」は時に息苦しくもあり、決してマーケット的な成功も約束するものではない。しかし、このような読み応えを持つ作家は貴重である。

<口上>ぼくにとっては捜査はいつも苦しいものです―通り魔によって幼い娘を植物状態にされた夏目が選んだのは刑事の道だった。虐待された子、ホームレス殺人、非行犯罪。社会の歪みで苦しむ人間たちを温かく、時に厳しく見つめながら真実を探り出す夏目。何度読んでも涙がこぼれる著者真骨頂の連作ミステリ。

<双子山の目>

双子山評定:☆☆☆★

« 三国一のけが野郎2012⑥ | トップページ | 三国一の読書野郎2012※163 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎2012※162:

« 三国一のけが野郎2012⑥ | トップページ | 三国一の読書野郎2012※163 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31