三国一の読書野郎2012※142
ドラマのシナリオのような
最近の小説を読んでいて思うのは、どれも、2時間ドラマの脚本にぴったりなのではないかということだ。それはそれで、面白く読ませる。しかし、それだけのことで、文学的深みには達していない作品が多いような気がする。そのような小説を「ドラマ小説」とでも命名しようか。
「片桐酒店の副業」もまた、そのようなドラマ小説なのである。
<口上>三浦しをんを発掘したエージェント、ボイルドエッグズからすごい新人が、また現れた! 「法に触れない限り、何でもお届けします」。冴えない酒店の片手間仕事のはずが、最近ワケあり注文が多い。「アイドルに手渡し」「上司に悪意を」等の難題に直面する無愛想な店主にも大きな遺失物があった……。ボイルドエッグズ新人賞作家が二作目でストーリーテラーの本領を発揮、ほろ苦く心温まる絶対オススメ長篇。
<双子山の目>
双子山評定:☆☆☆
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