三国一の読書野郎2012※129
中上健次の生涯を描ききる
髙山文彦の「エレクトラ」を読破。異能の作家・中上健次の生涯を十二分に描ききった力作ノンフィクションだと思う。中上的な作家はもう現れないだろうなあという、慨嘆とともに読み切ったのである。あのころは、作家も編集者も、そして時代も熱い、熱い。
<口上>和歌山県の“路地”と呼ばれる被差別部落に私生児として生まれた中上健次。彼はいかなる宿命を背負い、作家となったのか。肉親、同級生、新宿の荒くれ時代の仲間、担当編集者などへの取材を通して、中上健次という作家の「核」を説得力のある言葉であぶりだす。現代文学の巨人の生と死を渾身の筆で描いた傑作評伝。
<双子山の目>
双子山評定:☆☆☆★
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