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三国一の読書野郎2012※112

恐るべき物欲の果てに

 首都圏男性連続不審死事件で死刑判決が下った別海町出身の木嶋佳苗。彼女の百日裁判を傍聴した記録が北原みのり「毒婦。」である。いやあ~、すさまじいもんだ、木嶋佳苗。一種、あっぱれでもあるな。男は彼女の前に敗北するしかない。

<口上>男たちはなぜ、だまされたのか。肉体と結婚をちらつかせて男たちから1億円以上もだまし取り、3人の男を練炭で殺害したとして死刑判決を受けた木嶋佳苗被告。100日に及んだ裁判では、彼女のファッションまでもが話題となり、自身のセックスについて赤裸々に語ったことで、日本中が騒然となった。「稀代の婚活詐欺師」「平成の毒婦」と呼ばれた木嶋被告とは、どんな人物なのか。決して美人とはいえない容姿で、何人もの男を手玉に取れた理由とは。裁判の傍聴に加え、故郷・別海町や事件関係者への徹底した取材を通して
木嶋被告の内面に迫った渾身の一冊。

<双子山の目>

双子山評定:☆☆☆☆毒婦。 木嶋佳苗100日裁判傍聴記

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