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三国一の落語野郎2012③

談春、何かをつかんだな

 立川談春独演会「夏の巻」である。札幌市中央区、道新ホールにて。

 この手の独演会だと、まずは前座が一席やってから談春が登場するのだが、今回はいきなりの登場である。この前日、小樽でも独演会を打ったのだが、そこで彼は何かを「つかんだ」のではあるまいか。落語がやりたくてやりたくて、仕方なかったのではあるまいか。

 まずは、「たがや」。職人の首が飛ぶオチの、原型とされるものである。職人のくそ度胸とバカな武士達の掛け合いが楽しく、スリリングであった。

 休憩を挟んで、「こんにゃく問答」。マクラも振らずに、いきなりである。これはCDを聞いただけでは絶対にわからない噺。絶妙な間合いで、ドカンドカンと笑いを取っていた。

 続けて、間髪を入れず「紙入れ」に入る。おかみさんが色っぽい。

 いやあ、本当に談春、何かをつかんだようだ。のっている。秋も楽しみである。

 今回も前から3番目という絶妙の位置。途中、聞き覚えのある塩辛声の笑いが聞こえたので横の方を見ると、BBオヤジが大笑いしていた。

 こ

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