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三国一の読書野郎2012※102

今野敏、書きすぎでは?

 三笠出身の作家・今野敏の最新長編「ペトロ」を読む。ゴリゴリの刑事と、風変わりな外国人大学教授のミスマッチコンビで読ませるミステリである。

<口上>高名な考古学教授の妻と二番弟子が相次いで殺された。それぞれ現場の壁には異なったペトログリフが刻まれていた。日本の神代文字と、メソポタミアの楔形文字だ。これらは犯人が残したものなのか?その意味は?警視庁捜査一課の碓氷弘一はペトログリフに詳しい人物を探し求める。そして出会ったのは、考古学・言語学・民俗学に通じ、さらに鋭い議論のテクニックを持つ、風変わりな外国人―ジョエル・アルトマン教授だった。刑事も教授も、真実を究める姿勢は同じ。捜査のプロと学問のプロが、強力タッグで犯人を追いつめる。

<双子山の目>

双子山評定:☆☆★

ペトロ

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