三国一の読書野郎2012※
やはりものづくりこそ基本なのだ
まはら三桃という作家の「鉄のしぶきがはねる」を読む。工業高校に通う女子高生が主人公。さわやかな、「職人系小説」である。
<口上>工業高校機械科「旋盤」女子、鉄の塊に挑む手作業よりもコンピューターを信じていた女子高生が、鉄との格闘を通して職人技の極みに魅せられていく。機械油と鉄のとがった匂いにまみれた「旋盤」青春物語。
<双子山の目>読後感が本当にさわやか。「技能五輪」に挑む、高校生達の熱意がこちらにまで伝わる。やはり、日本という国の基本は、ものづくりにあるのではないかな、と思わせる。登場人物の造形もうまいし、なかなかの作家であると思ったね。
双子山評定:☆☆☆★
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