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三国一の読書野郎2012※85

ギリシャとは何かがよくわかる

 政情不安定なギリシャ。ヨーロッパの不安を醸成しているギリシャ。この国の近代化から現在までを描く通史「物語 近現代ギリシャの歴史」はすこぶる付きに面白い。著者は村田奈々子。ここまでわかりやすく、面白く通史を書けることは才能である。

<口上>ヨーロッパ文明揺籃の地である古代ギリシャの輝きは、神話の世界そのままに、人類史の栄光として今も憧憬の的であり続けている。一方で現在のギリシャは、経済危機にあえぐバルカンの一小国であり、EUの劣等生だ。オスマン帝国からの独立後、ギリシャ国民は、偉大すぎる過去に囚われると同時に、列強の思惑に翻弄されてきた。この“辺境の地”の数奇な歴史を掘り起こすことで、彼の国の今が浮かび上がる。

双子山評定:☆☆☆☆。キーワードは「偉大すぎる過去」

物語 近現代ギリシャの歴史 - 独立戦争からユーロ危機まで (中公新書)

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