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三国一の読書野郎2012※72

これは凄い。ウィンズロウ大爆発だ

 ドン・ウィンズロウの「野蛮なやつら」は傑作だ。今年のミステリのベストテン入り確実の傑作だ。ウィンズロウ、恐るべし。

<口上>舞台はカリフォルニアのラグーナ・ビーチ。2人の若者ベンとチョンは、幼なじみのオフィーリアとの友好的な三角関係を愉しみつつ、極上のマリファナの栽培と売買で成功を収めていた。だがメキシコのバハ麻薬カルテルが彼らのビジネスに触手を伸ばす。傘下入りを断った2人に対し、組織はオフィーリアを拉致。彼女を取り戻すため、2人は危険な賭けに出るが―。鬼才ウィンズロウの超絶技巧が冴え渡る犯罪小説の最進化形。
<双子山の目>ウィンズロウは大傑作「犬の力」でも、麻薬カルテルと警察の血なまぐさい抗争を描き尽くした。こちらもまた、麻薬カルテルがらみなのだが、若者たちは精神的にかなりぶっ壊れているのがみそだ。つまり、善と悪の対立構図になっていないのだ。悪と半悪というか。
 
 さらに凄いのは、文体をさまざまに変化させて叙述していることだ。訳者は苦労したと思う。初めは読みにくさは否めないが、だんだん、乗ってくる。文章に酔ってくる。このような、ミステリではあまり試みられない挑戦をするのも、ウィンズロウである。お勧めの一冊である。
双子山評定:☆☆☆☆★。映画化が決まっているとのこと
野蛮なやつら (角川文庫)

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