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三国一の読書野郎2012※46

グロテスクな世界。しかしどこか惹かれる

 ホラー作家とされる平山夢明の「或るろくでなしの死」を読む。「死」にちなんだ短篇を集めている。どれもこれも、グロテスクな世界を描いている。生理的な不快感を伴う世界である。しかし、この異形の世界に惹かれる自分がいることに、読後気づくのである。

<口上>殺し屋の「俺」は、仕事の現場を小学生のサキに目撃される。「俺」を怖がるふうもなく、逆に自分の云うことを聞くよう脅迫してくるサキ。だが彼女は「俺」にねだったハムスターをしばらく可愛がった後、唐突に石で頭を打ち砕いてしまう。真っ赤に目を腫らしながら…。こうして、殺し屋と少女の不思議な関係がはじまった―。(表題作より)ほか「或るはぐれ者の死」「或るごくつぶしの死」「或る英雄の死」「或るからっぽの死」など粒選りの7編を収録。

或るろくでなしの死

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