三国一の読書野郎2012※27
死滅したものとしての歌謡曲
なかにし礼の「歌謡曲から『昭和』を読む」が面白い。作詞家として、戦後歌謡曲と軌を一にしてきた人物だからこそ書くことができるリアルな歌謡曲像が結ぶ。そして何より、死滅してしまったものへの愛情がこもった一冊なのである。
<口上>昭和から平成へと時代が変わって二十余年、日本の音楽業界は激変した。嗜好する楽曲の分散化、ジャンルの細分化、パッケージの簡素化…。なかでも象徴的な例は「歌謡曲の衰退」である。ラジオやテレビを通して全国津々浦々に行き渡り、ヒット曲ともなれば国民の誰もがそれを知っている―そんな歌謡曲=流行歌はいま、どこへ行ってしまったのか?数々のヒット曲を生み出した実作者だからこそ語れる「昭和歌謡」の真髄。
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