最近のトラックバック

無料ブログはココログ

« 三国一の読書野郎2012※33 | トップページ | 三国一の昼飯野郎2012※27 »

三国一の読書野郎2012※34

荒削りながら読ませる

 まったく未知の作家なのだが、長浦京という人の「赤刃」なる時代小説を読む。破天荒であり、荒削りなのだが、不思議な魅力がある。ぐいぐいと引っ張る力があるのだ。

 <口上>江戸初期、徳川家光の治世。百を超える辻斬りの災禍に、江戸の町は震撼していた。殺戮集団の主犯は、戦国の英雄、元津藩士の赤迫雅峰とその一党。幕府が送る刺客は次々と返り討ちにあい、老中・松平伊豆守は切り札となる<掃討使>に旗本・小留間逸次郎を任命する。赤迫対逸次郎、血塗られた闘いは連鎖し、やがて市中は戦場と化す。無惨にして無常。これぞ、新時代の剣戟活劇!

 <双子山の目>第6回小説現代長編新人賞受賞作だという。その斬り合いの迫力はたいしたもので、まさに江戸時代の異種格闘技である。

 江戸幕府開闢間もない、まだ戦国の武張った風が吹いていたころの、すさんだ空気がよく出ているような気がする。その戦国の遺風を近代化していこうとする「知恵伊豆」こと松平信綱が仕掛け人のようなかたちで登場する。

 良くも悪くも、「漫画のような」小説である。とにかく、リーダービリティは抜群だし、映画化しても面白いのではないか(描写できるかどうかはわからないが)。

 双子山評定:☆☆☆★。著者は現在、蕎麦屋で働いているそうだ。男か? 女か?

 

赤刃

« 三国一の読書野郎2012※33 | トップページ | 三国一の昼飯野郎2012※27 »

書籍・雑誌」カテゴリの記事

コメント

この記事へのコメントは終了しました。

トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 三国一の読書野郎2012※34:

« 三国一の読書野郎2012※33 | トップページ | 三国一の昼飯野郎2012※27 »

2022年3月
    1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31