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三国一の読書野郎2012※22

情けないから文学なんだ

 小谷野敦の「私小説のすすめ」を読んで以来、再読してみようと思っていた田山花袋の「蒲団」を読む。ふむふむ、こんな小説だったっけ。でも、面白いよなあ。主人公の情けなさ。まるっきり、もてない男、ショージくんの「グヤジー」だもんな。明治40年、男の意識はすでに現代的であったわけだ。

<口上>家庭があり知識も分別もある、世間に名を知られた中年の作家の女弟子への恋情―花袋は、主人公の内面を赤裸々に暴き立て、作者自身の懺悔録として文壇に大きな衝撃を与えた、日本自然主義文学の代表作。日露戦争の最中ひっそりと死んでゆく哀れな一兵卒を描いて読む者の胸をうつ小品「一兵卒」を併収。

双子山評定:☆☆☆。「大傑作」とまでは思わないが、日本文学史に足跡は残す作品なのだろうね

蒲団・一兵卒 (岩波文庫)

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