三国一の読書野郎2012⑱
在日パワーに圧倒される
ソフトバンク社長の孫正義を描いた、佐野眞一「あんぽん」を読む。面白すぎるほどに面白い。在日のパワーに圧倒されること必至である。凄い民族だ、朝鮮民族とは。勝てないね。読後、素直にそう思った。
<口上>ここに孫正義も知らない孫正義がいる 。今から1世紀前。韓国・大邱で食い詰め、命からがら難破船で対馬海峡を渡った一族は、豚の糞尿と密造酒の臭いが充満する佐賀・鳥栖駅前の朝鮮部落に、一人の異端児を産み落とした。佐野眞一が、全4回の本人取材や、ルーツである朝鮮半島の現地取材によって、うさんくさく、いかがわしく、ずる狡く……時代をひっかけ回し続ける男の正体に迫る。「在日三世」として生をうけ、泥水をすするような「貧しさ」を体験した孫正義氏はいかにして身を起こしたのか。そして事あるごとに民族差別を受けてきたにも関わらず、なぜ国を愛するようになったのか。なぜ、東日本大震災以降、「脱原発」に固執するのか。全ての「解」が本書で明らかになる。
双子山評定:☆☆☆☆★。面白すぎる評伝。絶対にお勧め。気が早いが上半期ベストテン入り確実か
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