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三国一の読書野郎2012※21

出版社編集部を舞台に

 東野圭吾の文庫オリジナル「歪笑小説」を読み終える。雑誌「小説すばる」での連作短編をまとめた。どこでも土下座して原稿を取る伝説の編集者や勘違い作家、文学賞の裏側などを描く、ブラックなコメディーミステリである。

<口上>新人編集者が初めての作家接待ゴルフで目の当たりにした、”伝説の編集者”の仕事ぶりとは。単発のドラマ化企画の話に舞い上がる、若手作家・熱海圭介のはしゃぎっぷり。文壇ゴルフに初めて参加した若手有望株の作家・唐傘ザンゲのさんざんな一日。会社を辞めて小説家を目指す石橋堅一は、新人賞の最終候補に選ばれたはいいが。小説業界の内幕を暴露!!作家と編集者、そして周囲を取りまく、ひと癖ある人々のドラマが楽しめる、全12話の連続東野劇場。

双子山評定:☆☆☆。売れる作家になるのは難しいと言うことだ

歪笑小説 (集英社文庫)

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