三国一の読書野郎※289
痛快時代劇アクション?
今年の読み納めになるかな。中谷航太郎「ヤマダチの砦」を読み終える。ヤマダチとは山賊のこと。藩の内紛に巻き込まれたノーテンキな若侍と、山の民(サンガをイメージしているのだろう)の若者が、凶悪な山賊集団と戦うお話。新潮文庫書き下ろし。最近は新潮文庫も変わったもんだね。
著者の中谷は、本職はカメラマン。なるほど、アクション場面なんかかなり、イメージ先行の感じがするもんな。
まあ、一気通巻に読めます。何も考えずに見ることができる、ハリウッドのアクション映画のようなもんだ。こういう小説も必要です。出張の飛行機の中で読み終えることができるような小説ですね。
<口上>飛騨の小大名・山谷藩江戸家老の三男・苗場新三郎。育ちはよく背が高く逞しい肉体、そして端正な風貌なれど、品性下劣な戯け。ある日、父に使いを頼まれ、京へ出立した。箱根の峠を過ぎた時、ヤマダチ(山賊)一味に取り囲まれるが、その窮地を救ったのは屈強な若者。彼は山から山へと渡り歩く民だった。そして山賊の襲撃にはある陰謀が…。圧倒的な迫力で描く、書下ろし時代活劇。

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