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三国一の読書野郎※255

時代小説に開眼させてくれた作家だが

 隆慶一郎。シナリオライターだったが60歳過ぎてから時代小説を書き出し、「影武者家康」などで人気を呼んだ作家である。旺盛な創作意欲を誇ったが、何しろ書き出すスタートが遅かったから、多くの作品が「未完」となってしまった。その隆の「駆込寺蔭始末」が文庫になったので読んでみた。

駆込寺蔭始末 新装版 (光文社時代小説文庫) Book 駆込寺蔭始末 新装版 (光文社時代小説文庫)

著者:隆 慶一郎
販売元:光文社
発売日:2011/11/10
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<口上>封建の世、迫害を受けた女たちの救いの場とされた鎌倉の東慶寺。その住持・玉渕尼は前中納言の息女で、汚れを知らない純真な少女だった。無垢ゆえに傷つきやすい少女を護るのは、麿と名乗る雅な美剣士。かつて許嫁だった少女のため、朝廷の隠密方棟梁を担う公卿の地位を捨て、寺の用心棒となった。正義の太刀が、女たちを地獄に引き房そうとする鬼どもを一掃する。連作時代小説。縄田一男編・最新版著書リスト付き。

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