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三国一の読書野郎※238

すごいぞ桜木紫乃

 貧しさはたくましさである。北の女、北海道の女の芯の強さを歌い上げたのが桜木紫乃の「ラブレス」だ。傑作である。がんばってるな、桜木紫乃。

ラブレス

<口上>馬鹿にしたければ笑えばいい。あたしは、とっても「しあわせ」だった。風呂は週に一度だけ。電気も、ない。酒に溺れる父の暴力による支配。北海道、極貧の、愛のない家。昭和26年。百合江は、奉公先から逃げ出して旅の一座に飛び込む。「歌」が自分の人生を変えてくれると信じて。それが儚い夢であることを知りながら―。他人の価値観では決して計れない、ひとりの女の「幸福な生」。「愛」に裏切られ続けた百合江を支えたものは、何だったのか?今年の小説界、最高の収穫。書き下ろし長編。

<双子山評定>桜木紫乃姉さんの最高傑作。戦後女一代記である。演歌的世界である。しかも、俗に堕していない。強さと弱さと愚かさと一途さと。とにかく、生き抜き、愛し抜く人間たちの営みがいとおしい。

→☆☆☆☆

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