三国一の読書野郎※251
1905年の検証がなかった
半藤一利、戸高一成らによる対談「徹底検証 日清・日露戦争」を読む。乃木大将への評価は正しかったか、日本海海戦の勝因はなど、最新の史料も出てきて、読ませる対談である。しかし、結論はいつも同じだ。日露戦争の「勝利」によって国も国民も奢ってしまった。戦略への検証がなく、そのまま、苦悩の昭和に流れ込んでしまう。敗戦の起源は日露戦争の「勝利」にある。
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徹底検証 日清・日露戦争 (文春新書) 著者:半藤 一利,原 剛,松本 健一,戸高 一成,秦 郁彦 <口上>乃木希典は本当に愚将だったのか「智謀湧くが如し」秋山真之の弱点とは?戊辰戦争の生き残りが見せた勇猛果敢東郷ターンは偶然だった?明治期の陸・海軍、歴史に精通した5人が日清・日露両戦役の真実に迫る。乃木愚将論について意見を戦わせ、作戦を検証し、司令官・参謀たちの知られざるエピソードを披露する。昭和の失敗、平成のリーダー論にもつながる白熱の議論。 |
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