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三国一の読書野郎※230

やはり吉村昭

 吉村昭は自然の猛威に襲われる人間を描くのに巧みであるが、同時に、動物(広く生物)と戦う人間を描くのにも長けている。「羆嵐」などその典型であるが、「魚影の群れ」もいい。吉村版「老人と海」だな。

魚影の群れ (ちくま文庫) Book 魚影の群れ (ちくま文庫)

著者:吉村 昭
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<口上>津軽海峡を舞台に、老練なマグロ釣りの孤絶の姿を描く表題作。四国に異常発生した鼠と人間との凄絶な闘いの記録「海の鼠」。名人気質の長良川の鵜匠の苦渋を描く「鵜」など動物を仲立ちとして自然と対峙する人びとの姿を精密に描いた傑作小説4篇を収録した作品集。

<双子山評定>リアリストの 吉村昭は徹底して冷静に、人と動物との距離を測っている。そこには、甘い期待も、予定調和的な結末もない。しかし、そこに文学性を屹立させるのだから、吉村の技量は並大抵のものではない。

収録作の「鵜」。傑作短編である。感動した。

→☆☆☆☆★

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