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三国一の読書野郎※210

誰が国を滅ぼしたのか?

 太平洋戦争の責任論において「海軍善玉論」というのがある。海軍は、暴虐な陸軍に引きずられる形で、戦争に突入してしまったという荒っぽい論理である。しかし、そんなことはない。「陸軍は粗暴犯。海軍は知能犯」だったのである。NHKスペシャル取材班による「日本海軍400時間の証言」はエリート集団だった海軍軍令部の傲慢さと、戦後の保身を余すところなく伝えている。机上の論理で組織の利益を第一とし、国の行く末を誤ったのは陸軍も海軍も変わらない。そして、今も。日本人の精神構造そのものの中に、組織に対する盲信があるのか、と考えるといやになってくるが。

日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦 Book 日本海軍400時間の証言―軍令部・参謀たちが語った敗戦

著者:NHKスペシャル取材班
販売元:新潮社
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<口上>昭和55年。東京・原宿にある旧海軍将校のOB団体「水交会」に、日本海軍の中枢にいたエリートたちが集まった。元大尉から中将まで、参加者はのべ40人。月1回の会合は「反省会」と呼ばれ、平成3年まで130回以上、開かれた。「戦争の真実を語り残す」という目的のもと、「門外不出」を条件に、会はすべて録音されていた。開戦を巡り陸軍と海軍では水面下でどのような動きをしていたのか、特攻作戦の本当の発案者は誰でどのような理由で決行されたのか、戦後の東京裁判で海軍軍人を守るために、海軍はどのような手をうったのか----など、幅広いテーマが議論されたのである。録音されたテープは計400時間。時には出席者間で激論を交わし、戦時中は雲の上の存在だった上官に真実を厳しく追及する場面もあった。この貴重な記録を基に、証言者、その遺族、関係者や史・資料など、広範な関連・裏付け取材を行い、埋もれていた太平洋戦争の裏面史に光をあてる。

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