三国一の読書野郎※200
こちらも定説を壊す本
新選組は本当にダンダラの羽織を着ていたのか。史料にあたりながら、新選組の実像に迫るのが菊地明「新選組の新常識」です。どうも、こういう本が多いね、最近。それだけ、各種の新史料が発掘されているということだろうか。
新選組の新常識 (集英社新書) 著者:菊地 明 <口上>本当にダンダラ羽織を着ていたのか? 小説やテレビ、映画、ゲームなどで描かれる新選組の姿は、どこまで事実なのか。脱走した隊士は、皆、切腹させられたのか。確実な史料のみを用い、実証的に新選組の実像を明らかにする、新たな決定版。 <双子山評定>私が新選組に感じるのは滅びの美学である。反動の美学である。彼らはなぜ、闘い、死んでいったのか。そのどうしようもない内部粛清も含め、そこに「世紀末」的な退廃を覚えるのである。 局中法度など、実際にどの程度の厳しさだったのか。厳しい入隊試験はあったのか。脱退者は必ず、切腹させられたのか。実証的に語られるが、重きを置く史料は永倉新八が明治になって語ったものである。「へえ~」という感じで読み進められる一冊ではあった。 ⇒☆☆★
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