三国一の読書野郎※166
都立高校の栄光もう一度
私は「東大合格者数ランキング」なるものが大好きである。かつて、東大を目指し、挫折した東京都立高校出身者だからであるし、学歴主義者だからであると自覚している。だから、小林哲夫「東大合格高校盛衰史」はすこぶるつきに面白かった。むさぼり読んでしまったぜ。
東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する (光文社新書) 著者:小林哲夫 <口上>苅谷剛彦(元東京大学、現オックスフォード大学)推薦! <双子山評定>まあ、今となっては「興味本位」に読むしかないんだけどね。「日本の教育」が透けて見えてくる本でもあるのだよ。 戦後間もなくは、日比谷高校を始め、都立高校が合格者の大半を占め、受験戦争やエリート校の弊害が語られると、学校群制度を導入し、都立高校の没落を招く。それに連れ、私立高校が勃興してくる。そして行き過ぎた没落対策として、新たなてこ入れを図る都立高校。ころころ変わる教育行政に翻弄されるのは、私たちであった・・・。 「学校群」の余波でレベルが上がった高校もあったのだがね(両国高校と群を組んだわが母校もそうだったようだが)。 →☆☆☆☆ |
« 三国一の読書野郎※芥川番外編 | トップページ | 三国一の読書野郎※167 »
「読書2011」カテゴリの記事
- 三国一の読書野郎※289(2011.12.31)
- 三国一の読書野郎※288(2011.12.31)
- 三国一の読書野郎※287(2011.12.30)
- 三国一の読書野郎※286(2011.12.29)
- 三国一の読書野郎※285(2011.12.26)
この記事へのコメントは終了しました。
コメント