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三国一の読書野郎※166

都立高校の栄光もう一度

 私は「東大合格者数ランキング」なるものが大好きである。かつて、東大を目指し、挫折した東京都立高校出身者だからであるし、学歴主義者だからであると自覚している。だから、小林哲夫「東大合格高校盛衰史」はすこぶるつきに面白かった。むさぼり読んでしまったぜ。

東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する (光文社新書) Book 東大合格高校盛衰史 60年間のランキングを分析する (光文社新書)

著者:小林哲夫
販売元:光文社
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<口上>苅谷剛彦(元東京大学、現オックスフォード大学)推薦!
「興味本位で読み出しても多くのことが見えてくる」
◎本書の特徴
(1)毎年の合格者数ランキング上位約100校を掲載。
新制東京大学一期生の入学した1949年から2009年まで。
(2)テーマ別にさまざまなランキング表を作成。
都道府県別、戦後60年間の累計、女子校、キリスト教系・仏教系高校、受験の王者・理三合格者数......。
(3)マル秘エピソードが、もりだくさん。
「旧制一高合格者数ランキング」「1969年の入試中止で、東大志望者はどこへ進学したか」「週刊誌の過熱報道舞台裏」......。
本書は、これらの独自データをもとに新旧の名門高校を分析し、真の実力を評価します。伸びる理由、低迷する理由が、いま明らかに。

<双子山評定>まあ、今となっては「興味本位」に読むしかないんだけどね。「日本の教育」が透けて見えてくる本でもあるのだよ。

戦後間もなくは、日比谷高校を始め、都立高校が合格者の大半を占め、受験戦争やエリート校の弊害が語られると、学校群制度を導入し、都立高校の没落を招く。それに連れ、私立高校が勃興してくる。そして行き過ぎた没落対策として、新たなてこ入れを図る都立高校。ころころ変わる教育行政に翻弄されるのは、私たちであった・・・。

「学校群」の余波でレベルが上がった高校もあったのだがね(両国高校と群を組んだわが母校もそうだったようだが)。

→☆☆☆☆


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