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三国一の読書野郎※165

そこそこ、読ませますがね

 山崎ナオコーラの「ニキの屈辱」(「文藝」夏号)。彼女の作品は「人のセックスを笑うな」しか読んだことはない。候補作は、人気女性カメラマンのアシスタントになった男性の視点から、上司ー部下の関係性が男女の恋愛関係に変質し、やがて崩壊する過程を描いている。

文藝 2011年 05月号 [雑誌]

リーダビリティーはよろしい。ナオコーラ、すでに読ませのスキルは十分に身につけているようだ。「ニキ」の人物造形も面白いし。

しかし、「だから、どうなんだ」ということなんだよな。この奇妙な関係性を描いて、どうするつもりなの? っつーか、そこからの一歩がないから、物語に奥行きがないような気がするのだが。

葛藤がない。対人関係でもがかない。もがく相手は、常に自分自身だ。だから、自閉的な物語として完結するしかない。

でもそろそろ、ナオコーラも賞を獲らないと、旬を過ぎるぞ。大きなお世話だけど。

→☆☆☆

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